2012年1月31日火曜日

【LODチャレンジ】「LODプランナー」 創造性を刺激し、イノベーションを支えるLODツール

LODチャレンジのエントリー。にぎやかしにもうひとつだけ。プランニング×LODで、戦略や企画立案の“作業”を楽にする「LODプランナー」を考えてみました。

Don't touch my planner / the Italian voice



  「LODプランナー」概要
プランニングを行うには、まずリサーチが必要になります。そして情報を整理し、分析し、考察をまとめ、目標を設定し、その実現に向けたプロセスを描く必要があります。本質的には目標を設定し、その実現に向けたプロセスを描く」ことが大事なわけです。ここにフォーカスするため、プランニングサポートツールが「LODプランナー」です。


  「LODプランナー」の仕組み
「LODプランナー」は、企画の要件と関連するWeb上の情報をリンクさせ、アナリティクス処理を行った結果を提示する仕組みです。

①条件入力
企画として必要な要件は、「LODプランナー」のUI画面から入力できるようにします。このとき、企画のタイトルや概要説明、関連する分野、情報収集の条件などを設定します。

②情報収集
情報収集にあたっては、Web上で公開されているデータを、入力された情報をキーにたどっていきます。このときにLODを利用します。つまりLODでニュースや論文、SNSなどがリンクしていることが前提となるのです。

③整理・分析
情報が集まった後は、アナリティクスをかけて結果をまとめ、アウトプットをユーザに提供します。このとき、アウトプットで使用する言葉についても細かく指定し、
 ・専門用語を外す
 ・英語表記はアルファベット
 ・略称を使わない
などの設定もできるようにします。資料を見せる相手がわかりやすいように、言葉遣いもシステムがある程度制御してくれるようにするのです。

④アウトプット
さらに、ユーザーが求めている形式で出力できるようにすることで、利便性を高めることができます。例えば、
 ・Word形式で、テキスト中心にまとめる
 ・PowerPoint形式で、ビジュアル的にまとめる
 ・Excel形式で、データ中心にまとめる
といった選択を可能にしておきます。

あとはユーザーが内容を修正したり、追加することになります。


  「LODプランナー」が提供するサービス
「LODプランナー」が提供するサービスは、
 ・Web上でのリサーチ
 ・システム的な分析
 ・考察や目標設定、プロセス定義ののための参考情報の提示
の3点です。

特定のテーマ、例えば「カップラーメンの新商品の企画」が必要であった場合、そのテーマを「LODプランナー」に登録し、関連する情報分野や条件を設定します。ここでは分野としては「食品」「企画」、条件としては提供時期を夏、エリアを関東と設定したとしましょう。資料を見せる相手が「上司」であることも設定します。

すると、「LODプランナー」がWeb上にアーカイブされたニュースやSNSの情報を取得してきます。そして、その取得してきた情報を分析し、プランニングに際して参考になるURLなどの情報をリストとあわせてまとめます。カップラーメンの例で言えば、競合他社の売上げや新商品情報、夏場に好まれる味、売れる場所などの情報がまとめられます。

このとき、最終的なアウトプットを見せる相手にあわせて、言葉も置き換えてくれます。例えば上司がカタカナ好きなら、
 ・市場 ⇒ マーケット
 ・商品 ⇒ プロダクト
といった具合に置き換えます。そして指定のファイル形式(PowerPoint)でアウトプットします。

これにより、ユーザーはWebを使って調べる作業を短縮し、分析のたたき台を得て、プランニングの本質である目標を設定し、その実現に向けたプロセスを描く」部分によりフォーカスできる世になるわけです。


  「LODプランナー」のマネタイズ
ツールとしての色合いが強いため、マネタイズの方法としては
 ・アプリ提供
 ・利用ライセンス提供
 ・広告収入
といったところでしょうか。

収益を獲得していくという意味であれば、たとえばスマートフォン・アプリとして提供することが現実的でしょう。このとき、ターゲットをいくつかにわけ、処理内容を調整してラインナップをそろえ、アプリ販売やアプリ広告によって収益基盤を得るという方法が考えられます。例えば
 ・プランナー向け : 企画書などを作成する補助ツールとして
 ・営業向け : 過去資料を処理対象に含めて、営業資料作成ツールとして
 ・事務処理向け : 社内の面倒な稟議書作成の支援ツールとして
 ・研究者向け : 調査の補助ツールとして
 ・学生向け : レポート作成の補助ツールとして
といったものが考えられます。また、処理内容が高度なものになるならば、ポータルサイトなどに提供して収益を得ることもできるでしょう。


  「LODプランナー」の可能性
「LODプランナー」はプランニングの質を高め、生産性を向上させることにつながります。さらにそのプランニングは、ビジネスや商品・サービスといった形に具現化されるわけですから、最終的に私たちの生活の利便性や楽しみを向上させることにもつながるでしょう。

そうなってくると、プランニングを行う人材に求められるスキルとして「創造性」の占める割合が高まることになります。なぜなら、創造性が競争力に直結してくれるからです。そして単に
 ・情報収集するだけの仕事
 ・本を調べてまとめるだけの仕事
といったものに人員を割くことはなくなっていきます



この流れは社内の人材に限った話ではなく
 ・アウトソーシング
 ・業務委託
 ・コンサルティング
といった分野にも影響します。システムが概ね代替わりするため、クリエイティブな付加価値をつけなければわざわざ利用することはなくなるのです。具体的には、単にものを知っているだけのコンサルタントは職を失うでしょう。しっかりと将来に向けた創造性を発揮し、戦略を示せなければ不要なのです。

しかしながら、創造性を発揮して価値を出せる人材はそれほど多くありません。となると、人材としての希少価値が高まるため、創造性の高い人材はより高額な対価を得て働けるようになってきます。逆にその分、創造性を発揮できない人材は増えるため、労働対価は低下していく可能性があります。つまり、ドラッカーの言うところの「知識経済主義」の世界がやってくるのです。



余談になってしまいますが、この「知識経済主義」の流れに対して既得権益を守ろうという力が抵抗をします。短期的には既得権益が守られる形になるでしょう。しかし、創造性をもった希少な人材を中心に、この既得権益に対抗するイノベーションが長期的には必ず起こりま

実はすでにイノベーションは始まっています。その証拠に旧来の社会の仕組みや経済の仕組みはほころびを見せています。例えば社会保障制度であったり、日本の政党政治であったり、年功序列・終身雇用の仕組みであったり。こうした流れの中で、すでに新しい取り組みは始まっているのです。さらに今後「LODプランナー」のようなツールが登場することで、創造性が刺激され、イノベーションが加速していくでしょう。


  最後に
「LODプランナー」は創造性を刺激し、新しいものを生み出す力を支援するツールです。それは単なる資料作成にとどまりません。刺激された創造性によって生まれた変化のきっかけは、新しい商品やサービス、または社会の仕組みとなって私たちの生活に影響してくるのです。