2012年9月28日金曜日

気になるニュース(09/27) NTTドコモがソーシャル・ゲームに参入 ⇒ ゲーミフィケーションの提供基盤になるかも?


NTTドコモが11月よりスマートフォン向けのソーシャルゲームを、ドコモの通販サイト「dマーケット」から配信することが明らかになりました。

NTT DoCoMo Yoyogi Building / mrhayata


10月中旬に発売する冬モデル機種から対応。セガやバンダイナムコなどからコンテンツ提供を受けます。プラットフォームの手数料は20%と、グリーやDeNAの30%よりも割安。6000万人の顧客基盤を考えれば、開発者サイドとしてはNTTドコモ向けに提供することは非常にリーズナブルになるかもしれません。こうした動きに対して、グリーやDeNAの収益低下が懸念され、9月27日の東京市場で両者の株価は下落しました。

今回のNTTドコモのソーシャルゲーム参入は、単にソーシャルゲーム市場が活況付いている、というだけで終わらないかもしれません。通信キャリアとしてゲーム基盤を持つということは、他のサービス(決済、広告、各種予約サービス、ビジネス向けサービスなど)との連動性を確立することが可能になります。それは、他のサービスにゲームの要素を紐付けてユーザーエクスペリエンスをデザインすることができる、ということを意味しています。すなわち、ゲーミフィケーションによるO2O型サービス提供の基盤になり得るということです。また、複合的にサービスを組み合わせて、お金に流れを作ればゲーム自体による収益を引き下げることができます。ゲームが連動する他のサービスで収益を確保できれば良いわけです。となると、ゲームの提供形態・価格が大きく変わるかもしれません。GoogleのGoogle Playから提供されるゲームについても、同様のことが言えるかもしれません。今後、ゲームではなく、ゲーミフィケーションが大きなトレンドになることが予想できます。